RASPISTILL
raspistill
はカメラモジュールで静止画を撮るためのコマンドラインツールです。
RASPISTILLの基本的な使い方
カメラモジュールの接続と有効化が済んだら、 ターミナルに下記のコマンドを入力して写真を撮ってみてください。
raspistill -o cam.jpg
この例では、カメラが上下逆さに置かれていました。 カメラがこのような向きで置かれている場合、 画像は正しい向きに反転させなければなりません。
上下左右の反転
カメラが上下逆さに置かれている場合、画像を正しく表示するためには180°回転させなければなりません。
これをするためには、-vf
と-hf
フラグを渡して、上下と左右を反転します。
raspistill -vf -hf -o cam2.jpg
これで、写真は正常に撮れています。
解像度
カメラモジュールでは2592 x 1944
の解像度で写真を撮ることができます。
これは5,038,848ピクセル、つまり5Mピクセルということになります。
ファイルサイズ
カメラモジュールで撮られる写真のサイズは約2.4MBです。これは1GBで約425枚になります。
1分に1枚のペースで写真を撮ると7時間で1GBに達します。 これは1時間当たり144MB、もしくは1日当たり3.3GBということになります。
BASHスクリプト
カメラで写真を撮るBashスクリプトを作ることができます。 スクリプトを作るには、好きなエディタを開き、次のサンプルコードを書いてください。
#!/bin/bash
DATE=$(date +"%Y-%m-%d_%H%M")
raspistill -vf -hf -o /home/pi/camera/$DATE.jpg
このスクリプトは、写真を撮り、ファイル名にタイムスタンプを付けます。
また、camera
フォルダを作って、上記のファイルパスが存在することを確認してください。
mkdir camera
例えばこのスクリプトをcamera.sh
として保存した場合、最初にこのファイルを実行可能にする必要があります。
chmod +x camera.sh
それから下記のように実行します。
./camera.sh
その他のオプション
使用可能なすべてのオプションを見るには、raspistill
コマンドを引数無しで実行してください。
スクロールするには、stderrとstdoutをリダイレクトし、出力をless
にパイプで繋いでください。
raspistill 2>&1 | less
矢印キーでスクロールし、q
キーで終了します。
完全なドキュメント
カメラについての完全なドキュメントはhardware/cameraを参照してください。
このページについて
このページはラズベリーパイ財団が権利を保有するRaspberry Pi Documentationを五十嵐システムズが日本語訳したものです。
Creative Commons Attribution 4.0 International Licenceのもとで公開されております。
原文はhttps://github.com/raspberrypi/documentationの成果によって作成されています。
なお、このページは2015年6月に翻訳しており、それ以後の更新内容は翻訳に反映していないため、内容が原文とは異なる場合があります。