HELLO TEAPOT
ここでは回転するティーポットを表示し、その表面にテクスチャとしてhello_video
の動画を表示します。
このデモはかなり印象的なものです。
Blender(http://en.wikipedia.org/wiki/Blender_(software)
というソフトを知っている人にはこのティーポットのモデルは見覚えのあるものかも知れませんね。
このデモでは、OpenGL ESのレンダリングと動画のデコード/プレイバックを同時に扱います。
cd ..
cd hello_teapot
ls
緑の.bin
ファイルがありますね、実行してください。
./hello_teapot.bin
このデモを実行しようとしたときに次のようなエラーが表示されるかも知れません。
Note: ensure you have sufficient gpu_mem configured
eglCreateImageKHR: failed to create image for buffer 0x1 target 12465 error 0x300c
eglCreateImageKHR failed.
しかし心配は無用です。このエラーが出た場合には設定を1つ変更するだけで動くようにできます。
このエラーはGPU(Graphics Processing Unit)がこのデモを動かすのに十分なメモリを持っていないことを意味します。 スクリーンに3Dグラフィックを描画する際の重い処理の全てを行うのがGPUであり、 それはゲーミングPCのグラフィックカードのようなものです。 ラズベリーパイは、メモリ/RAMをCPUとGPUで共有しており、 デフォルトではGPUには64MBのRAMしか割り当てられていません。 128MBに増やせばこの問題は解決します。
そのためには次のコマンドを入力します。
sudo raspi-config
これで青い拝啓にメニューが表示されます。次を実行してください。
- 高度な設定(Advanced Options)を開く
- メモリ割り当て(Memory Split)を開く
64
を消して、128
を入力してEnter
- 終了(Finish)を選択する
- Yesをクリックして再起動する
再度ログインしたら、次のコマンドを入力してhello_teapot
のデモに戻ります。
cd /opt/vc/src/hello_pi/hello_teapot
それではもう一度実行してみましょう。今度は動くはずです。
./hello_teapot.bin
終了操作するまでデモは動作し続けます。デモを終了するにはCtrl + C
を押してください。
このページについて
このページはラズベリーパイ財団が権利を保有するRaspberry Pi Documentationを五十嵐システムズが日本語訳したものです。
Creative Commons Attribution 4.0 International Licenceのもとで公開されております。
原文はhttps://github.com/raspberrypi/documentationの成果によって作成されています。
なお、このページは2015年6月に翻訳しており、それ以後の更新内容は翻訳に反映していないため、内容が原文とは異なる場合があります。