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SDカード
ラズベリーパイはSDカードとともに動作しますが、いくつか従うべき指針があります。
- SDカードのサイズについて。NOOBSをインストールするには最低でも8GBのサイズが推奨されています。 OSイメージのインストールには最低でも4GBが推奨されていますが、特にOpenElecやArchなどのような いくつかのディストリビューションでは、ずっと小さなサイズのSDカードでも動作できます。
- SDカードのクラスについて。SDカードのクラスによってカードへの連続書き込み速度が決まり、 クラス4のカードは4MB/secで書き込みができることになります。 それに対してクラス10のカードは10MB/secを実現できることになります。 しかしながら、一般的な使用用途の場合、クラス10のカードがクラス4のカードよりも パフォーマンスが高いということではありません。 なぜなら、このような書き込み速度は、読み込み速度とシークタイムを犠牲にすることで実現されているからです。
ラズベリーパイ用のSDカード を購入することをおすすめします。このSDカードは8GBのクラス6のカードで、市場における他のほとんど全てのSDカードよりも パフォーマンスが良く、価値のあるソリューションです。
もしSDカードが破損するようなトラブルが起きた場合には、下記のステップで確認してみてください。
- 本物のSDカードを使用するようにしてください。 表示よりもスペックの低いものや使用可能期間が短いような安いSDカードがたくさんあります。
- 品質の良い電源を使用するようにしてください。 ラズベリーパイ上のTP1とTP2の間の電圧を測定することで確認することができるのですが、 もし、何か複雑な処理をしているときに4.75Vを下回るようであれば、その電源は適していません。
- 品質の良い電源供給用USBケーブルを使用するようにしてください。 電源に問題がない場合でもTP1とTP2の間の電圧が4.75Vを下回ることがあります。 これはたいていの場合、USBケーブル内の導線の抵抗によるものです。 USBケーブルを安く仕上げるために、可能な限り銅の量を少なくしているのです。 ケーブルの長さによっては1V(もしくは1W)と同程度の損失が起こることがあります。
- ラズベリーパイの電源を落とす前に正常にシャットダウンするようにしてください。 sudo haltとコマンドを打ち、LEDが点滅してラズベリーパイが電源を落とす準備ができるまで 待ってください。
- 最後に、ラズベリーパイをクロックアップする場合にはデータ破損が起きることがあります。 この問題はすでに修正されましたが、この修正方法では依然としてこの問題が起きる可能性があります。 もし上記のステップを確認した後もデータ破損の問題が続くようであれば、お知らせください。
このページについて
このページはラズベリーパイ財団が権利を保有するRaspberry Pi Documentationを五十嵐システムズが日本語訳したものです。
Creative Commons Attribution 4.0 International Licenceのもとで公開されております。
原文はhttps://github.com/raspberrypi/documentationの成果によって作成されています。
なお、このページは2015年6月に翻訳しており、それ以後の更新内容は翻訳に反映していないため、内容が原文とは異なる場合があります。