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コマンドラインによるWiFiの設定

この方法は、グラフィカルインターフェース(通常、ラズベリーパイ上でWiFi設定をするのに使われる) を使わない場合に適しています。 この方法は特に、シリアルコンソールケーブルを使うのに適しています。 シリアルコンソールケーブルは、スクリーンもしくは有線LANでの接続がない場合に使います。 また、この方法では、一切の追加ソフトは必要なく、必要なものはすでに全てラズベリーパイに含まれています。

WiFiネットワークを取得する

WiFiネットワークをスキャンするには、コマンドsudo iwlist wlan0 scanを使います。 このコマンドは利用可能なすべてのWiFiネットワークとその他の有用な情報をリスト表示します。

  1. ESSID:"testing"。これはWiFiネットワークの名前を示します。
  2. IE: IEEE 802.11i/WPA2 Version 1。 これは使用される認証方法ですが、 この場合はWPA2を示します。 WPA2はWPA1に代わる、より新しくよりセキュリティの高いワイヤレスの標準です。 このガイドの方法はWPAまたはWPA2に使えますが、 WPA2エンタープライズには使えません。 WEPの16進数キーを使用する場合は こちら で最新の例を参照してください。 WiFiネットワークを使うにはパスワードも必要になります。 ほとんどの家庭用ルータの場合、ルータの裏のステッカーに書いてあります。 この例ではネットワークのESSID(ssid)はtestingでパスワード(psk)はtestingPasswordです。

WiFiネットワークをラズベリーパイに追加する

wpa-supplicantの設定ファイルをnanoで開いてください。

sudo nano /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf

ファイルの一番下まで行き、次を追加してください。

network={
    ssid="上で調べたSSID"
    psk="WiFiのパスワード"
}

上の例で言えば、次のような入力になります。

network={
    ssid="testing"
    psk="testingPassword"
}

それではctrl+xを押してからyを押し、最後にenterを押してファイルを保存してください。

現状では、wpa-supplicantは通常、ファイルが変更されたことを認識して ネットワークへの接続を試みます。 もし接続されない場合には、 手動でインターフェースを再起動(sudo ifdown wlan0sudo ifup wlan0) するか、ラズベリーパイを再起動(sudo reboot)してください。

接続に成功したかどうかをifconfig wlan0を使って確認することができます。 inet addrフィールドの横にアドレスがあれば、 ラズベリーパイはネットワークに接続されています。 もしそうでなければパスワードとESSIDが正しいか確認してください。

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このページはラズベリーパイ財団が権利を保有するRaspberry Pi Documentation五十嵐システムズが日本語訳したものです。
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原文はhttps://github.com/raspberrypi/documentationの成果によって作成されています。

なお、このページは2015年6月に翻訳しており、それ以後の更新内容は翻訳に反映していないため、内容が原文とは異なる場合があります。