CONFIG.TXT
ラズベリーパイは組み込みプラットフォームなので、
普通のPCにあるようなBIOS
がありません。
普通であればBIOSによって編集・保存される
様々なシステム設定のパラメータは、
ラズベリーパイでは
config.txt
というテキストファイルに保存されます。
このファイルはARM CPU(とLinux)が初期化される前にGPUが読み込みます。
従って、このファイルはSDカード上の最初の(ブート)パーティションに置かれ、
bootcode.bin
とstart.elf
と一緒になければなりません。
このファイルへはLinuxから普通に/boot/config.txt
としてアクセス可能で、
root権限で編集しなければなりません。
WindowsやOS Xの場合は、SDカード上の唯一のアクセス可能領域の中にファイルが見つかります。
もし下記の設定を適用したいのにconfig.txt
がブートパーティションにまだ存在しない場合、
単純に新しいファイルとしてconfig.txt
を作ってください。
変更はラズベリーパイを再起動した後に有効になります。 Linuxのブートの後、次のコマンドで現在有効な設定を確認することができます。
vcgencmd get_config <設定>
で特定の設定値を表示します。
例えば、vcgencmd get_config arm_freq
のように入力します。
vcgencmd get_config int
は全ての整数値による設定のうち、設定済みのもの(0以外に設定されたもの)をリスト表示します。
vcgencmd get_config str
はすべての文字列による設定のうち、設定済みのもの(null以外に設定されたもの)をリスト表示します。
一部の少数の設定は、vcgencmd
を使っても得られないことに注意してください。
ファイルフォーマット
メモリ
GPU_MEM
GPU_MEM_256
GPU_MEM_512
GPU_MEM_1024
DISABLE_L2CACHE
DISABLE_PVT
CMA - 動的メモリ割り当て
CMA_LWM
CMA_HWM
カメラ
DISABLE_CAMERA_LED
ビデオ
コンポジットビデオモードオプション
SDTV_MODE
SDTV_ASPECT
SDTV_DISABLE_COLOURBURST
HDMIモードオプション
HDMI_SAFE
HDMI_IGNORE_EDID
HDMI_EDID_FILE
HDMI_FORCE_EDID_AUDIO
HDMI_IGNORE_EDID_AUDIO
HDMI_FORCE_EDID_3D
AVOID_EDID_FUZZY_MATCH
HDMI_IGNORE_CEC_INIT
HDMI_IGNORE_CEC
HDMI_PIXEL_ENCODING
HDMI_DRIVE
CONFIG_HDMI_BOOST
HDMI_GROUP
HDMI_MODE
自分のモニタにはどの値が有効か?
カスタムモード
一般的なディスプレイオプション
HDMI_FORCE_HOTPLUG
HDMI_IGNORE_HOTPLUG
DISABLE_OVERSCAN
OVERSCAN_LEFT
OVERSCAN_RIGHT
OVERSCAN_TOP
OVERSCAN_BOTTOM
FRAMEBUFFER_WIDTH
FRAMEBUFFER_HEIGHT
FRAMEBUFFER_DEPTH
FRAMEBUFFER_IGNORE_ALPHA
TEST_MODE
DISPLAY_ROTATE
ライセンスキー/コーデック
DECODE_MPG2
DECODE_WVC1
ブート
DISABLE_COMMANDLINE_TAGS
CMDLINE
KERNEL
KERNEL_ADDRESS
KERNEL_OLD
RAMFSFILE
RAMFSADDR
INITRAMFS
INIT_UART_BAUD
INIT_UART_CLOCK
INIT_EMMC_CLOCK
BOOTCODE_DELAY
BOOT_DELAY
BOOT_DELAY_MS
AVOID_SAFE_MODE
DISABLE_SPLASH
デバイスツリー
オーバークロック
オーバークロックオプション
FORCE_TURBO
クロックの関係
AVOID_PWM_PLL
温度と電圧の監視
オーバークロックの問題
条件フィルタ
[ALL]
フィルタ
[PI1]
と[PI2]
フィルタ
[EDID=*]
フィルタ
シリアルナンバーフィルタ
条件フィルタの組み合わせ
このページについて
このページはラズベリーパイ財団が権利を保有するRaspberry Pi Documentationを五十嵐システムズが日本語訳したものです。
Creative Commons Attribution 4.0 International Licenceのもとで公開されております。
原文はhttps://github.com/raspberrypi/documentationの成果によって作成されています。
なお、このページは2015年6月に翻訳しており、それ以後の更新内容は翻訳に反映していないため、内容が原文とは異なる場合があります。